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by omoromati
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私たちが,おもろまち元市役所予定地の用途地域変更の違法性を訴えた裁判は,「原告不適格」を理由に却下されました.
那覇市は平成18年,当時の都市計画の制限をはるかに逸脱した,超高層ビル群建築計画(32階建てマンション2棟と18階建て商業ビル)を市の地域再生計画の事業として採用したのち,無秩序な建築計画に合わせるために用途地域の変更を行いました.具体的には住宅地を商業地に変更し,建ぺい率(敷地内に建てることができる建物の面積の割合),容積率(同じく延べ面積の割合),斜線制限(建物の高さを制限する規定)などを大幅に緩和しました.不動産業者にとっては,なんともありがたいこの行政措置によって,周辺住民の生活は大きく脅かされることになります.
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私たちは理不尽な都市計画変更の違法性の判断を求め,那覇市を相手に行政訴訟を起こしました.しかし市はこの1年間,「周辺住民にそのような訴えを起こす権利がない」と主張し続け,本題である「都市計画変更が合法か否か」の審理に入ることができませんでした.今回の判決は実質的な審議に入る前に,門前払いを言い渡したもので大変残念な結果です.ただし,裁判所は市が行った用途地域変更を合法と認めたわけではないということを強調しておきます.

原告不適格の理由について裁判官は「原告側が指摘する住環境の悪化は,原因となる建物の建設者との間で生じる問題である」と述べました.周辺住民の生活を悪化させる直接の原因が建物にあることは確かですが,建物によって被害を受ける住民とその建物の規模や位置,高さを制限するルールを書き換えてしまった市とが無関係という判断には納得がいきません.建設される超高層ビル群は変更された都市計画には合致した建物ですから,生活環境悪化の責任を建設業者に求めるのは困難であり,やはり,違反建築を合法化するために用途地域を変更した那覇市がその責任を負うべきです.

那覇市都市計画部が監修した新都心まちづくりの冊子には「みんなでつくり,そだて,まもる都市づくり」という標語が表紙を飾っています.秩序あるまちづくりをめざす行政に賛同して,市民は都市計画をきちんと守ってきました.しかし,新都心のまちづくりの最後になって,市民を指導してきた行政によってそのルールが破られました.
「行政によるまちこわし」と言っても過言ではない那覇市の用途地域変更について,その不当性を今後もあらゆる場で訴えていきたいと思います.
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# by omoromati | 2010-10-21 21:18 | 住民訴訟
7月3日に行われた「景観と住環境を考える全国ネットワーク」全国大会は,おかげさまで全国各地から130人が参加され,会場が超満員となる大盛況でした.
お忙しい中,ご参加いただきました皆様,本当にありがとうございました.

残念ながら,ご参加できなかった皆様に,今大会で採択された大会決議をご報告いたします.
この決議文は,おもろまち超高層ビル群建設の当事者である那覇市と事業者(大和ハウス,オリックス不動産,大京)に「景観と住環境を考える全国ネットワーク」から提出されました.

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# by omoromati | 2010-08-20 08:20
7月3日(土)に那覇市で開催される「景観と住環境を考える全国ネット(通称:景住ネット)」の全国大会のご案内です。

景住ネットは、建築紛争を抱える全国各地の市民団体の代表者や学者、法律家、建築家などで2008年7 月に結成された全国組織です。各地の紛争解決へ向けた取り組みだけなく、地域住民が守り育ててきた住環境や歴史的景観がいとも簡単に破壊されてしまう現在の日本のシステムを変えるために、まちづくりに関する法律(都市計画法や建築基準法など)の抜本改正を求める運動も行っています。
景住ネットは毎年各地で全国大会を開催していますが、今年は沖縄県で開催されます。 

昨年の景住ネットの国会内集会で、私たちが直面している「おもろまち超高層ビル群問題」が、全国の建築紛争のなかでも最もひどいケースのひとつとして取り上げられたのをきっかけに沖縄開催が決定されたわけですが、今回の大会は単におもろまち問題だけではなく、さまざまな分野から沖縄のまちづくりの未来像を議論することになります。

独特の歴史と文化、自然環境をもつ世界遺産の島・沖縄で、どのようにまちづくりをすすめるべきか、皆様と一緒に考えたいと思います。

伊波洋一宜野湾市長による「普天間基地返還後のまちづくり」についての講演も注目を集めそうです。

会場全体で討論する機会もありますので、多くの皆様にご参加いただければ幸いです.

どうぞよろしくお願いいたします。

日時‥‥‥平成22年7月3日(土)午後1時
会場‥‥‥那覇市厚生会館多目的ホール
(那覇市上下水道局庁舎B棟3階) 那覇市おもろまち1-1-2
内容‥‥‥基調報告―日置雅晴(早稲田大学教授・弁護士)ほか
     特別報告―伊波洋一 宜野湾市長(普天間基地返還後のまちづくり)
     発言・討論―全国の事例と沖縄の事例
 


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# by omoromati | 2010-06-29 09:34 | 住民運動
おもろまちの超高層ビル群建設計画について、私たちは地域住民の生活を守る立場で建築計画の見直しを求め続けています。那覇市も事業者も住民の声に全く耳を傾けていない一方で、私たちを支える輪が県内外に広がっていることに大変感謝しています。
行政が超高層ビル群建設を目的に都市計画を変更し、近隣の住環境を悪化させることの理不尽さを共感して頂いているのは勿論ですが、さらに支援者が問題にしているのが首里城からの景観です。

首里城は1429年の三山統一から1879年の琉球処分による王朝崩壊に至るまで、琉球国王の居城として、政治、外交、祭祀の中心地であり、日本で11番目の世界遺産に登録された『琉球王国のグスク及び関連遺産群』の代表的存在となっています。
那覇市は「おもろまちの事業は首里城から2キロ以上も離れており景観上問題はない」と説明しましたが、首里城からの景観は2キロ以内の限定的な地域で完成するものではなく、新都心地区や中心市街地、さらに広がる東シナ海や慶良間諸島などの島々も含めて形成されるものであることを「西(いり)のアザナ」で実感することができます。

「西のアザナ」は城郭の西側に築かれた標高約130mの物見台で、琉球国王が城下を見渡し貿易船の往来を眺めたであろう、その場所に立つと、琉球人も観光客も皆、眼前に広がる絶景に息をのみます。
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現在の計画では、おもろまちの超高層ビル群は標高140mを超えるため、その巨大な人工物が東シナ海の水平線を分断し、首里城から那覇のまちと東シナ海、そしてそこに浮かぶ島々を見渡す美しい景色を損ねてしまうのです。
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市長は「首里城の高さに配慮した」と述べましたが、超高層ビル群の高さを首里城正殿の最高点より数メートルひき下げたからといって、景観の問題は全く解決しません。
おもろまちの超高層ビル群によって、沖縄の貴重な文化遺産、観光資源を失う危険性があるといっても過言ではないと思います。
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# by omoromati | 2010-04-02 00:49
「おもろまち超高層ビル群は誰のため?」と題した20日のシンポジウムは大盛況でした.
会場は満員の120名を超える聴衆で埋め尽くされました.

五十嵐敬喜教授,日置雅晴教授といった,都市計画と景観問題の第一人者のご講演は大変示唆に富んでいて,私たちの運動や裁判にも貴重なアドバイスとなりました.
また,急遽,一級建築士の後藤徹先生にも,計画されている建物の構造の問題点や周辺への影響についてご講演いただき,目の前に建設されようとしている超高層ビル群の恐ろしさを実感しました.

3人の先生方のご講演を聞いて改めて感じたことは,私たちが直面しているのは,単なるマンション紛争ではなく,都市計画と景観の意味とまちづくりの目的を問う,とても大きな問題だということです.

ご来場いただいた県議会議員や市議会議員の皆さまから熱心なご質問やご意見,そして「これからも一緒に頑張る」という心強いお言葉をいただき大変感激しました.

短い時間内で効果的な討論のかじ取りをしてくださった「景観と住環境を考える全国ネットワーク」の幸田雅弘弁護士,そして当事者住民や聴衆に大きな勇気を与えるコメントをしてくださった石井吉弘さんにも厚く御礼申し上げます.

集会の最後には,いつも私たちを支えて下さる方々が「沖縄・美しい都市環境をつくる市民の会」を発足することが発表されました.
私たちを支援して下さり,そしてもっと大きな視野で沖縄の都市環境を考える組織ができたことを大変うれしく思います.

今,新たな,あたたかい風をしっかりと感じています.
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# by omoromati | 2010-02-27 04:53 | 住民運動